友情と恋情の狭間で
変化
知泉の変化に気づいていたのは多分俺だけ…。
態度も以前と変わりなく、お互いの交友関係を大切にしながら一緒にいる。
それでも…どこか熱い視線を感じるときがあった。
潤んだ瞳をしているときもあり、何かに苦悩しているときもあった。
それに気づいているにも関わらず、俺は気づいていないふりをした。
どこかで警報が鳴っている気がした。
それを口にしてはいけない。
口にすれば…何かが変わってしまう…。
そう…どこかで感じていたんだ。
その視線の意味を知るのは…中学1年の夏休みだった―――。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!