純愛小説
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人の気がないからとえらんだ保健室の隣の休憩室のなかで、
お弁当を食べながら私はゆきえに泣きついた。
「うわあああん!」
「かな子どうしたの、」
ゆきえは心配そうに私を見て聞いてくれるから私は涙をこらえながら答える。
「あのねっ、彼女、いる、みたい」
「袋詰めされてた王子さま?」
うん、と私は涙ぐみながら頷く。ゆきえはそんな私の頭をよしよしと撫でながら微笑んだ。
「まだ、決まったわけじゃないんでしょう? あんたのことだから、どうせ早とちって突っ走ってるだけだよ」
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