僕らのエブリディ ◇ボスのお気に入り XANXUSの部屋に集まった幹部達。理由は新米幹部、名前の紹介だった。 『名前です。よろしくお願い………しなくても別にいいですー』 「そこは、よろしくお願いしますだろうがぁ!」 『うるさいですー…』 耳をふさぎながら、不機嫌そうにする名前。怒鳴るスクアーロ……やりとりをみていた幹部はあっけにとられている。 「名前はカスがみる。理由は…『理由は、私が剣を教わりたいだけですー』…チッ…本来ならフランがみる『はずでしたが、兄妹なので無理でした』 「「「「兄妹!!?」」」」 XANXUSの言葉を横切る名前にも驚いたが、一番の驚きは名前がフランの妹ということだった。 「おい、クソガエル…マジで?」 「マジですよー似てるじゃないですかー」 「ム。名前は術師って話しは本当かい?」 『本当ですよー?多分、兄より高度な幻術が使えますし…なにより、体術も得意ですからかなり使えるという、ボスの御墨付きですー』 「格闘ができる術師なんて邪道だね」 『今の時代、臨機応変になんでも出来た方がいいですよー?』 マーモンと名前が睨み合っていると… 「名前」 『なんですか?ボス?』 「幹部の名前と顔は一致してるな」 『ああ、あれですね!この場にいない幹部…ルッスーリアさんとレヴィさんに挨拶をしとけと…』 XANXUSの考えがわかった名前が言うと、満足げに笑った。 「カスより使えるじゃねーか」 『ありがとうございますー』 ボスのお気に入り [*前へ][次へ#] |