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TickeT
望まぬ不死者(6)
「…そうだよ。俺だってこんな事止めたいよ。さっさと死にたいんだよ。だから俺はずっと考えていたんだ、どうやったら死ねるか。そして答えは出た。
 俺の『死の決定権』は今お前が持っている。だったら、お前が俺を刺せばいいんじゃないのか…。それは力の一端になるだろう。きっと、俺は死ねる。だから俺を刺してくれ」

「はっ…、何言ってるんだよ。そんな事意味無いよ」

「意味が無いかなんてやってみなきゃ分からないだろ。こんな事になったのはお前のせいなんだから、お前の手でちゃんと終わらせろよ」

「できる訳ないだろ。僕にも責任がある事は分かってるよ…分かってるけど、そんな事…」


 カラン──

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