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争心


「そうか、まだ無理はするなよ」

部長に昨日の無断欠席のことを謝って、



「あ、卯月、」

「はい?」


またいつもの生活に戻る






「みんな!」
私はレギュラー以外の1年生が集まるコートに勢いよく入っていった

「お、どうしたんだよぃ?」
真っ先に私に気づいて近づいてくるブン太
そして、その後ろからはジャッカル君と雅治と柳生君

「へへ、じゃーん!」

言って私がみんなに見せた物



それは・・

「!」

それを見てみんなはつい笑顔になる


「これはみんなのレギュラージャージだからね!」
そう言って私は1人ずつその『ある物』・・試合に出るためのウェアをみんなに手渡ししていった


「すげー!名前入ってる!!」

周りからは喜びの声。
あの雅治でさえも、声を出して喜んでいた

それに、私もさらに微笑む

「それから!」
みんなの視線をこちらに向けるため、少し大きな声を私は出す

「個人戦のドロー表も配るよ!」
ピラッとドロー表の束をちらつかせ、私が言うと瞬く間に歓声が上がった



『はじめての公式試合』
それを楽しみにするドキドキとした緊張
不安になる心

そのすべてが私にも伝わってきて・・
なんだか暖かい気持ちになった


いいな。
・・・私も、女テニに入ってたら、こうゆう風な感じだったのかな・・?

ふと思うものの、前よりは悔しい気持ちが抜けていた


・・周りに、みんなの笑顔があったから・・








「ん・・?おっ!ブンちゃん」

「あ"?」

「柄悪いのぅ・・」

「テメーが変な呼び方するからだ!」

「ククッそれはすまんかったのう。
と、話がずれてもうた・・
・・丸井、これ見んしゃい」

「なんだよぃ?」

「お前さん、関東大会までいけば芥川とあたるぜよ」





──「お・・おいっ慈郎!お前関東まで行けば立海の丸井と当たるぜ!」





「まじかよぃ!?」





──「・・ふーん」





「へー、、おもしろいじゃん」
(あの意地が何でも俺らのことを毛嫌いするあいつ、か)





──(・・あのprincessに気があるのがバレバレの赤毛、か)













「「(絶対に負けない/ぜってーにまけねぇ)」」







TLDR

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