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「練習試合・・ですか?」
ドリンクを先輩達に配ると同時に部長に呼ばれ・・
現在、部室につれてこられた

そして、座った瞬間に言われた言葉に、私はそれを復唱する


「あぁ。1年は公式戦、初めてな奴が多いから少しでも緊張しないように…と思ってな」

「そうですね!良い案だと思います」
微笑みながら言う部長に、私も笑顔を返す

部長の・・こうゆう風に、部員のことを考えてくれる・・そんなところが私はすごく、好き
きっと、この人だからこそみんなが“王者”を目指してついて行けるんだと、私は思う


「だろ?
で、だ」

「?」
笑った後、すぐにまっすぐと私を見てくる部長に私は疑問符を浮かべる

が、
「練習試合の相手だが、獅子楽中か四天宝寺に頼みたいと思ってる」
次の言葉に私の表情は驚きに変わった

「! …え、部長、四天宝寺はわかりますよ?毎年全国出てますし…。
でも、なんで獅子楽中が…」
私は語尾をだんだんと小さくしていく

・・獅子楽中は正直、そこまで強くない
否、それなりに強い。・・けど、
うちの敵と言うほどでもなかった
だから、なぜその名が上がったのか私には理解ができずにいた

「あぁ、なんかな?一年に強いのが入ったらしいんだ。
だから…少し気になってな」
部長はニッと笑ってとても興味深気に言う


……強いの…ねえ…


確かに・・少し、気になるかも…

私も部長と同じようにだんだんと興味がわいてくる・・

でも、
「それと、移動時間が長くないですか?
その時間があるのなら、私は練習した方が良いと思いします」

獅子楽中は熊本県・・
飛行機を使わなかったら約7時間はかかる
それに・・経費も結構・・・

「あー、まぁそうなんだよな。それがなぁー…。。
でも、近くにはあんまりいないんだよな、、
氷帝は掛け合ってもらえなかったし、青学はそれほど噂聞かないし…
1年で強いのが入ったらしいが・・あそこの3年はあまり態度が良くない
それに山吹はまだ心配する必要はないし、聖ルドルフはまだ1年を集め途中だ」

ん〜、確かに…
氷帝はお金あるし、練習試合するくらいならコーチ雇って練習したいだろうし、
青学は…なぁ…
マナーのなってない噂を確かに聞く
山吹も聖ルドルフも・・納得できる

「そう、ですね。


・・あ、六角は・・
千葉の六角はどうですか?
あそこは公立なのに結構・・。
それに、あそこの学校は確かマナーがとても良かったですよね?」
古豪と呼ばれるそこなら・・と私は名前を挙げてみる

「そう・・だな・・。かけあってm「部長!」
部長がそう言いかけたとき、後ろから聞こえた声に遮られて、私たちは振り向く

すると・・
3年の先輩が息を切らせて部長のもとへ駈けてくる姿があった
「どうした」

「あの練習試合の話!獅子楽中と練習試合する場合、例の1年はこないらしい」
その先輩は膝に手をかけながら、部長に言う

・・て、え!?

「はぁ?!なんで!?」
まだ一応候補としていた学校だけに、私たちは目を見開いた

「なんでも、その2人、放浪癖があるみたいで・・。先輩の言うことを聞かないんだと」
その先輩の言葉に、部長は片手で頭をかきながらため息をつく
そして部長につられて私も思わず苦笑いをしてしまう


そんな中、

その先輩は満面の笑顔で部長に向き直った

「それと、もう一個ニュース!」

「今度はなんだ」
先程のニュースで不機嫌そうに言う部長・・に、その先輩は軽く笑って言葉を続ける

「四天宝寺の顧問の先生が、開いてる寮に俺ら泊まらせてくれるって」

その言葉に私と部長は顔を見合わせた

「・・それって・・」




「合宿へのお誘い」
一度部長に頷いてから、その先輩はニッと笑った













「よし、じゃぁオーダーとメニューはこれで良いな?」
「ふぅ」と私たちは息を吐きながら背伸びをした

合宿について四天宝寺の人と部長が細かく日程などを電話で話し合って、
私たちは合宿が決まったからにはしっかりメニューを考えなくてはと、個別練習の時のメニュー、そして四天宝寺との練習試合のドローを念入りに組んだ
あたりは薄い街灯がつき、練習は切り上げた後なので、多分学校にはもう先生と私と、それから目の前にいる部長しか残っていないだろう

「はい。あ「おいテニス部、さっき四天宝寺の先生から電話があってな、前に伝えてた人数より1人多いそうだぞ」
私が返事をし掛けると・・部室のドアが開き、先生がそんなことを言った

・・・え?

「・・・・・・・はぁ?」
心の私とかぶるように部長は表情を固まらせたまま口にする

「前に伝えたとき、1人数え忘れてたらしい」
その言葉に今度は先程の驚きの顔ではない、苦笑いで私たちは顔を見合わせた


・・・と、いうことは・・

「…・・
・・はぁ…卯月、組み直しだ」

「はい…」

私たちを取り巻く空気はズーンと一気に暗くなった


















「ん〜どうしても、1人きつくなっちゃいますね…」
あれから数時間、私たちはいまだ部室に残ってオーダーの組み直しをしていた
でも、『1人』という穴はなかなか埋まらない・・

「だな…。もう1人、か…
1年も2年も3年も、全員5回はいれたしな…
あー・・セルフジャッジにするにしても、向こうが招待してくれたんだからボーラーはこっちで用意したい…
でも、だからってそうすると転回が速くて人数が追いつかない…
…どうするか、」
部長は頭を抱えだした

もう1人…
もう1人か…

そんな部長に私も頭を同じように抱えて集中する



…て、ん?あれ?


1人って…

「部長!私をだして下さいよ!」
ひらめいたように言う私に、部長は驚いた顔をした

「お前、テニスできるのか?」

「はい!」

「…じゃぁ」
部長は藁にもすがる思いだったのか、私の名前をオーダーを書いているノートに書こうと…「ってだめだ!お前この間まで車いすだっただろ!それに、相手は男なんだから…だめ。却下」
したのに、すぐにやめた

「え〜大丈夫ですよ」
私はだだをこねる子供のように肩を落としながら言う

「だめだ」
断固拒否された…

だめ、かぁ

…『女』ってやだなぁ
女、か


・・おんな・・?




……あ!

「じゃぁ1人分空けといて下さい!私、1人連れてくるんで!」
ひらめいた私は部長に笑顔で言う

けど、
「…お前じゃないだろうな?」
部長は疑うような・・あきれたような目で私をジッと見た

っう・・

「…はい!」
何とか平然を装って私は先程のように笑って返事をする

「(間があった…)連れて来るったって、立海の生徒じゃないと…」

「大丈夫ですって!私に任せて下さい!!」
私は怪訝そうに見てくる部長に、胸をどんと叩いて言った

「…(不安だ)」










***

コツ



コツ



コツ・・

研究室に2人の男の足音が響く

「ん・・?
Hey, What is this medicine?(おい、この薬は何だ?)」
1人の男がある薬に目を付け、足を止めた
それにつられるようにもう1人も足を止める

「I? Oh, that is to maximize the ability to cure drug users now have a final check.
(ん?あぁ、それは今最終チェックをしている使用者の治癒能力を最大に引き出す薬さ)」

「Hmm・・.(ふーん・・)

・・・Safety?(・・安全性は?)」

「It is confirmed now.!(それはもう確認済みさ!)
This medication is allowed in the country of Mongolia is at the discretion of the doctors give to patients is in.
(この薬はもうこの国では医師の判断で患者に出す許可はでてるんだ)」
この言葉にもう1人の男は口角をあげる

「Right.(へー)
Give detailed information of this?
(これの詳しい資料をくれないか?)」

「Good but why?(良いけど、なんでだい?)」

「・・・」

「Yes I'm sorry. What I have to hear it? You are not secret.
(はいはい、ごめんよ。これも聞いちゃ駄目なんだろう?・・君は秘密ばかりだ)」
口を閉ざすもう1人に両手を顔の横まで上げ、ため息を吐く・・
そんなその男に、先程まで口を閉ざしていたもう1人は苦笑いをした

「Sorry.
・・And incidentally I'm sorry you one, I'd been asked?
(ごめんな。
・・それと、ごめんついでにもう一つだけ、、頼まれてくれないか?)

「It's good. I decided to keep up with you.
(良いよ。僕は君について行くって決めたから・・)」

お互いが悲しみの残った顔で決して目を合わせずに言葉を紡ぐ

「・・Thanks.(ありがとう)


I do not get anyone noticed the most important person in my medical records
(俺の大切な人のカルテを誰にも気付かれないように手に入れてくれ)





Name is・・
(名前は・・)







“卯月 海里”」






TLDR

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あきゅろす。
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