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たこさんウィンナー

ブン太・・

もしかして、、、昨日も・・待っていてくれた・・の?







バンッ

鉄でできたドアが大きな音を出す

「ブン太!」
名を呼びながら入ると、そこにはいつも2人で座っていた段差にお弁当を開けずに待っている予想通りの人物がいた・・ ・










私が呼ぶと、ブン太はこっちを向いた

「っはは。・・よかった・・。もう来てくれないかと思ったぜぃ」

「ごめん!・・もしかして昨日もいてくれたの・・?」
急いできたため、息を整えながら聞く


「あ・・いや・・」
ブン太は髪をかき分けながら苦笑いをみせた

「・・ごめん;;」

本当にごめんね!!
ごめん・・!





グイ

「へ・・?」

慌てていると急にブン太が私の手を引いた

「いいって!ほら、久々に弁当交換しようぜぃ!」

無邪気に笑ってそう言ってくれるブン太に自然と笑みがこぼれる

「本当?!やった!ブン太のお弁当大好き!」





お弁当を開けると私の大好物ばかり入っている。


昨日も・・こんな風に『私のため』に、、お弁当、作って待っててくれたのかな・・



「いただきます」
私は笑顔でお弁当から卵焼きをとって口に運ぶ


おっいしーv

私はあまりのおいしさに、片手を頬に添えて味わって食べる

やっぱり、ブン太料理うまいよなぁ♪




・・・ん?

視線を感じてふと、ブン太の方を見る。
ブン太は私の渡したお弁当を開けたまま、手を付けずに私を見ていた

「どうしたの?」
私が首を傾げて言うとブン太は  愛しそうに笑った




「いや、好きな子が俺の弁当食って笑顔になってくれてるから・・」

・・・・・・

・・・・・





カーー////




自分の顔がみるみるうちに赤くなっていくのが分かる

「ぷ。海里の顔、たこさんウィンナーみたいに真っ赤だぜぃ?」
そう言ってブン太は意地悪そうに笑う




「そんな・・事ない・・もん」

「っはは」



その顔は、いつも思っている『可愛い』じゃなく『かっこよかった』.....








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