固い想い ジローsid
「ぅっ…ひっ」
大好きだった
大好きで大好きでどうしようもないくらい…
愛しい
愛しくて
押さえられなかった
でも、それでも優斗なら…って
思って…
なのに・・なんで・・っ
いきなり出てきた幸村なんだろう
・・・あぁ嫌だ
自分が嫌だ
今、幸村に嫉妬してる
きっと羨ましいんだ
俺たちには決して向けてくれない表情を受け取ってる幸村が・・・
「ジロー、俺は諦めへんで」
忍足が辛そうに・・でも
笑った
「俺、めちゃくちゃあきらめ悪いみたいや」
好きなのが長くて
本当に長くて...
あきらめる方法なんて
知 ら な い
「それにもう、長く想いすぎて…諦め方忘れてもうたよ。今頃、あきらめられへん」
忍足は寂しそうにまた笑った
『諦め方』
あぁ、そうだ
諦めるって
どうするんだ…?
この想いを消すことが・・俺に・・俺たちにできるの・・?
「フッ俺様も『あきらめろ』『はい分かりました』なんてぜってー無理だ」
「それは俺も同感ですね」
「お前らも、そうだろ?それとも、、そんなに軽い物なのか?」
みんなで目を合わせる
そっか
そんなすぐにあきらめなくても・・・良いんだ
叶わなくたって、好きでいて良いんだよね・・・?
もう一度みんなと目を合わせて、みんな眉毛は垂れ下がってるけど笑いあった
「「「「「諦められる訳(ねーだろ/ないですよ/ないよ)」」」」」
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