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誰か真実を教えてくれないか。

★甘い。しかしギャグ。





「暗い」

そう言った奴は俺の腕に絡んでくる。
手前、ここ公共の場だぞ。とは言わずに俺は少し腕を動かした。
しかしそれを奴が許すわけもなく。

「動かさないでよ、ちゃんとフード被ってあげるから」

そういう問題じゃない。それはどうやったらコイツに通じるのだろうか。

「シズちゃん、ほら、アレ買って」

コイツの行動が分からない。俺たちは殺し合う中だった気がするんだが。
俺はお前と普通の友人みたいに接したことが無いんだが。
それは俺の勘違いか?いいや違うだろう。
何で、手前と普通に歩いて(腕を組まれて)居る俺が居るんだ。

「……なあ、」
「なあに」
「手前、」
「臨也」
「あ?」
「いい加減ちゃんと名前を呼んでよ、シズちゃん」

手前、今更なこと言うな。しかも、手前がふざけたあだ名で呼ぶからだろうが。
なんで俺だけ悪い、みたいな言い方するんだ。

「シズちゃん、早くあれ買って?」

しかも手前が指差した先にあるのはクレープじゃねえか。辛口だったろ、手前。

「たまには食べたいんだよ」

分からねえ。コイツが本当にわからねえ。

「……てめ、」

俺がサイド言い掛けようと、奴へと向くと口に柔らかな感触が。
そして、奴の顔の、アップ。
至近距離で見る顔は、なんて思って、そして我に帰る。そして衝撃が来た。

「……っ!!」

……………あ?

目を見開くと同時に視界に入ってきたのは、見慣れた電気。
起き上がって気付いた。

(夢、)

アレが、夢?嫌にリアルだったぞ。
しや、でも、夢でよかった。アレがリアルなら俺は臨也に…うえええ。
俺はなんつー夢を…、つーか、俺の深層心理って…。
何だ、アレが正夢にでもなったら俺は泣くぞ。
つか、俺何時の間にかえってきたんだ。仕事帰りだったか?
もう覚えてない。何してたんだ、昨日。
と、其処にタイミングよく携帯がなる。トムさんだ。

「はい」
「よう、静雄。体調はどうだ?」
「体調?」

俺は少しばかりの不安があった。俺は昨日からの記憶がない。

「お前昨日倒れたからそのまま早退したべ」
「……」

(何処からが現実で、何処からが夢なんだ!)



終わり
100524
夢オチ?現実?さてどちらでせう。




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