聞いてるって、それも愛の形なんでしょう。 ★会話文。ちょっとツンウザな臨也。 「シズちゃんの筋肉ってさ、何回も作り直そうとして限界が来て本来太くなる筋肉が細いまま強くなったから、細いんだよね」 「……」 「それって本当に軌跡としか言い様が無いんだけど、何が言いたいのかって言うとさ」 「…」 「俺はシズちゃんの人間じゃないところが嫌いであって、化け物としては大好きってこと」 「…」 「アレ、何で首根っこ掴むのさ。そっちは新羅の家じゃない。俺教は怪我もして無いから行く予定無いんだけど?」 「…あ、新羅か?今から臨也連れて行くから」 「ちょっとシズちゃん、だから俺汚してないってば!何で新羅に連絡取ってるのさ!」 「そう、今から。セルティが居るならいいじゃねえか」 「聞いてよ!ねえったら!」 「おう、じゃあな」 「……有り得ないシズちゃんが俺をシカトするなんて…!新羅風に言うなら天変地異じゃないのこれ」 「手前また召し喰ってねえだろ、軽すぎ」 「いやいや、シズちゃんのジャンクフードよりはまともなの食べてるよ!」 「昨日何食ったか言ってみろ」 「………え、昨日?…何か食べた記憶無いんだけど…」 「手前よりマシだ」 「だから!そうじゃなくて!シズちゃんの筋肉の話をしてたじゃない!」 「俺は何回も折れて丈夫になった骨みたいな仕組みなんだよ、だから俺よりも細い手前に言われる筋合いがない」 「何その切り返し!シズちゃんのくせに理屈を言うなんて!」 「うっせ、黙れよ塞ぐぞ」 「……、え」 「なんだよ」 「………いやいや、普通に想像しちゃったよ俺ってバカじゃないの」 「手前は元からバカだろ」 「……ふふ、シズちゃんに限ってそんな王道展開じゃないってことは気付いてたさ!でもちょっとドキドキしちゃった」 (コイツ早く新羅に見せてやるか) (シズちゃん相手にときめいた俺ってなんだろう) 終わり 100520 すれ違いもいいとこの二人。 [*前へ][次へ#] [戻る] |