口に出した俺が悪いと君は言うけれど。 ★誘い臨也。イロイロとすみません。 「最近さ、」 「なんだよ」 「マンネリ化してるよね」 ぶ、と飲んでいたシェイクを噴いた。最悪。手前、本当にデリカシーの欠片さえねえな。 言った本人は俺を見ながら言葉を紡ぐ。 「俺たち、ホント清いお付き合いじゃない?それが三ヶ月も続くと流石に俺も欲求不満で倒れちゃうよ?ねえ、それとも俺魅力ない?」 「……」 オブラートに包むことを知らないらしい。お前その顔で欲求不満とか。 無い、な。 「聞いてる?シズちゃん、俺だってこんなこと言いたくないけど、もしかしてシズちゃんの癖に淡白?うわ、自分で言っといてなんだけど、それなら俺シズちゃんとは会わないと思うよ?」 お前自分がどれだけしたいか、ってアピールすんなよ。 と言うか。 「俺は淡白じゃない」 人並みに疚しいつもりだ。お前ほどではないが。 「ええ、じゃあ何で俺に手出さないの?それこそ俺心配になるじゃない」 俺は俺なりに大事にしていたつもりなんだが。それは間違いってか? …結構我慢してたり、するんだぜ臨也くーん。 「………俺ん家来るか?」 証明してやろうじゃねえの。ああ?この野郎。 ★ 「おお、相変わらず綺麗だね」 それは褒め言葉としてはイマイチだ、手前もちっと素直になれよ。あんなカミングアウトよりもよ。 さて、どうすっか。もうコイツ相手にムードとかいらねえ気がする。 「臨也」 「な、」 振り向いた奴の唇に噛み付くように口付けた。あ、グラサン邪魔だ。 「ちょ、」 お前、これでお預けとか言ったら縛るからな。これでも我慢してたんだ。三ヶ月だぞ?新記録だ馬鹿。 ほら、早く落ちて来い。俺はもう救いようがないくらいだ。 「ん…、っあ、や…」 お前は俺だけに溺れていればいい。それ以外は認めない。 淡白だと言ったな?逆だ、俺はしつこい。だから、我慢していたのに。 まあ、お前も我慢していたならいいけど。 苦しそうに肩に爪を立てるから、名残惜しいが離してやった。 これで落ちても困るしな、うん。 「は、…ちょ、っと。シズちゃん、いきなりすぎ…」 少し赤い頬に不意打ちでくらり、とキた。 お前、あれだ。なんか、すげー殺傷能力だよな。 「煽ったし、誘ったのはお前な」 「は、」 「待った無し、な」 ニヤリと笑うと青褪めた臨也が見えたが、まあ、俺は悪くない。 「ひ、ちょ、いやだああ!」 イタダキマス。 100420 シズちゃんに食べられる臨也。 裏は割愛。多分長くなるから笑 [*前へ][次へ#] [戻る] |