名前なんて、存在の意味だと誰が言った。 ★もしも、シリーズ。 シズちゃん臨也に対して無関心。 俺とお前はもう殺し合いをしない。 だから、もうお前を見ても追いかけたりしない。 そう言った青年は紫煙を空に吐き出す。 もう一人の青年が戸惑ったように言い出すのを見ていた。 「何、シズちゃん我慢でも覚えたの?珍しい、単細胞って言われるシズちゃんが、ね」 「これからは他人、じゃあな」 友人やライバルや知り合いでもなく、他人。 言われてから考えてしまった。 どうして、なんで。そんなことばかりが脳内をグルグルと回っている。 「シズちゃん」 お願いだから、どうせなら。 「殺し合いをしようよ」 俺を殺してよ。 (君が俺に興味が無くても、俺は君に興味があることを忘れないで) 振り向いてくれない背中に、心が泣いた気がした。 100413 相手にされない臨也は何とかしてシズちゃんを振り向かせようと頑張ってそう。 [*前へ][次へ#] [戻る] |