恋とは愛とはこんなにも人を変える力があるとは。
★静雄馬鹿と臨也馬鹿の馬鹿ップル。
非常に気持ち悪いかと。要注意。第三者視点。
「シズちゃん」
「なんだ」
「これ似合う?それともこっちかな」
「お前はどっちも似合う」
「ふふ、そう?」
そんな光景を見ていた二人の馴染みである岸谷新羅が笑う。
「嗚呼、天変地異もいいとこだよ。何だろうね、本当に天と地が入れ替わりそうだよ!」
セルティも仕事で今居ないから誰も突っ込んでくれないし、僕の存在は何なんだろうね?
そして、何故僕たちの愛の巣にくるかな。嫌がらせ?いつも僕がセルティに愛を語るから仕返しなのかい?
…これからは控えようじゃないか、だから早く帰ってくれよ。
「新羅」
「なんだい」
「薬作って欲しいんだけど」
「…作ったら帰ってくれるかい?」
勿論、と静雄に見せる笑顔とは違った皮肉が篭った笑顔で頷かれた。
…それが目的かい、臨也。今度から気をつけよう。他人の惚気がこんなにも嫌だとは思わなかったよ!
「何を作ればいいかな」
「とりあえずリストあるから、これね」
「…二人がこんなマニアックなプレイをするとは思わなかったよ」
「あ?臨也、何を書いたんだ」
「出来てからのお楽しみだよ、シズちゃん。新羅、任せたからね」
嗚呼、どうせ作らないと押しかける気なんだろ、分かったよ、もう。
何時もの惚気を返された時点で自業自得と言うか何と言うか。セルティへの愛は負けないが、この二人には勝てない気がする。
溜息をついて、二人を追い出しに掛かる。
「ほら、早く出てって、邪魔しないでくれる?」
「ふふ、任せたよ?シズちゃん帰ろう」
高校からの馴染みとは言え、いつかは縁を切ってもいいかな。
腐れ縁な静雄とは切れないけど、臨也くらいなら…と考えて諦めた。
無理だ、静雄と切らない限り臨也は絶対関わる。まあ、それを傍観する楽しみはあるのだけども。
(…嗚呼、可笑しくも歪んだこの物語はずっと続くのだろう!)
100402
新羅視点の惚気と公害的見せつけプレイ。
いやでもこんな二人でも萌える自分は末期なんですねわかります。
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