君以外を見ることは決して無いから。 ★嫉妬とかイロイロ。 臨也、人嫌い設定。 「ねえ、シズちゃん。さっき居た女、誰?」 そう言った臨也の表情は冷たく、暖かみすら無いように見えた。 凍り付いた瞳に、俺だけが映る。 ああ、そういや質問の途中だったな。 「取り立てに行った先のカワイソウな、女」 「風俗でしょ」 「ああ、確か」 曖昧な答えなのはホントに知らないから。 「知らないの?」 「興味無いからな」 「知ってる」 ジャラ、とチェーンが鳴る。 ベッドに座った臨也が床に座る俺を見下ろす。 俺は臨也の足元で、見上げる。 首輪に繋がるチェーンを臨也が軽く引くだけで、俺は少しずつ首が絞まっていく。 チェーンを離した臨也が俺の頬を両手で包む。 「ねえ、」 「何だ」 冷たい瞳には、俺だけ映る。 そんなことを今更思っていた。 潤み始めた眼から、少しの液体が流れる。 「シズちゃんは俺だけ居ればいいよね?」 「嗚呼、そうだな」 「他にはいらないよね」 「嗚呼」 話す度に涙が溢れていく様を見ながら、舐め取ってやる。 それに少しだけ笑う臨也。 「どうしたら、シズちゃんが離れないか考えたんだけどさ」 「嗚呼」 「俺の名前をその身体に刻んで欲しいな」 「遺るかがわかんねえよ」 「大丈夫、今はレーザーだってあるし」 「そうか」 「だから新羅に頼んでやろうよ」 虚ろに笑う臨也を見ながら、ぼんやりと思った。 壊れている、なんてもう思わなくなった。 これは、歪んだ恋の物語。 (お前を俺が壊して) (俺をお前が壊して) 100402 イマイチ。というか、ヤンデレ。 若干続いてる感じかな。 [*前へ][次へ#] [戻る] |