その澄ました顔にキスを贈ってあげよう。 ★別人注意。砂吐き甘。そして痛い。 色んな意味を含めて。 「ねえ、思ったんだけどさ」 「んだよ」 「シズちゃん」って俺より劣るけど、」 「あ?」 「俺のこと好きだよねえ」 ごふ、と飲んでいたシェイクを噴いた。 お前は俺を何だと…。危ない、折角買った奴を握り潰すとこだった。 「いきなりなんだ」 「いやね、ツンデレってのは知ってたけど、その裏を考えてみれば照れることによってその行動になるのなら、まさに照れ隠s」 近くにあったクッションを軽く投げ付けてやる。 丁度奴が食べていたアイスを置いたのを見計らって。 「…、いきなりなにするのさ」 「俺は手前に照れ隠しなんざしてねえ」 「嫌だな、それが照れ隠しって言ってるんだよ」 ああ言えばこう言う。どうしたらこの憎たらしい喋り方は変わる? 「あ、」 「あ?」 「シズちゃん、このアイスあげるよ。結構美味しいもんだね、ジャンクフードは久しぶりに食べたし」 …久しぶり? 手前、ナニ喰って生きてんだよ。 俺だって自炊くらいは出来るのに…。 「手前、いつもナニ喰ってんだよ」 「え?ああ、んーと栄養剤とか補給用の食品とか?」 「…は、」 「俺も駄目だな、って思うんだけど時間無いし、別にしにはしないか、ら」 手前、それで俺と喧嘩してたのか。 …はあ? 「ふざけんなよ、臨也くーん。手前それで生きていけると思ってんのか」 「だから、仕様が無いんだって」 「は、ちゃんと喰わねえなら相手しねえよ」 「…ナニそれ、ちょっと無いんだけど」 「あー、首痛ェ」 「聞いてるの?超心外なんだけど、俺がいつそんな鎌って欲しいみたいなこと言ったのさ」 手前の行動はいつも構って欲しい、雰囲気なんだが。 惚れているのもあるが、基本的に…気になる奴の行動くらいは見てる。 「ねえってば、」 「じゃあ、」 背中に引っ付いてきていた臨也の腕を引き、ドサ、と押し倒し見下ろす。 すぐさま俺の首に腕を回す辺り、満更でもないみたい、な。 …可愛いとか思ってねえよ。 「何、するの?まだ昼間なんだけどなあ」 俺の顔の近くで囁いて、首へと擦り寄る様は猫そのもので。 そのまま軽く伸し掛かるようにして体重を掛けて、臨也の首元に顔を寄せる。 「んー、くすぐったいよ」 クスクスと笑う臨也の首に噛み付く。 「い、!」 勿論、甘噛み。力入れたら血が出るだけでは済まないから。 軽く付いた葉型をなぞるように舐めてから、痕をつける。 白い肌につく赤の何と美しいことか。なんて、思ってしまったり。 コイツに関しては、大分末期だと自覚している。 「まさかシズちゃんがカニヴァリズムの趣向があるとは、ね」 「ああ?喰ってねえよ」 「でも、「俺」は美味しいでしょう?」 …、は。 「…黙らないでくれる?俺も恥ずかしいんだけど」 (嗚呼好きだ!コイツを好きな俺は相当な馬鹿だ!) おまけ 「シズちゃん重いって」 「んー」 「このままだと俺寝ちゃうからね?いいの?相手が居なくなるんだよ?」 「あー」 「ちょっと、聞いてるの?」 「手前、………」 「なに」 「手前に関して、は、俺も末期、だ」 「どういう………、え。ちょ、痛い痛い!噛むのと抱きしめるのを同時にしないで!」 「(馬鹿じゃねえの俺!)」 「………、シズちゃん、結構は恥ずかしいよね」 自分が一番自覚してる。 100329 何この駄文かなり自分も戦争コンビも恥ずかしい。 いや、公式カップルだから仕方ないよ、ね。うん。 [*前へ][次へ#] [戻る] |