酷く愛されている自信があります。
★甘く溺愛中
「ねー、シズちゃん」
「ん」
「俺重くない?」
「軽ィよ、もちっと太れ」
「えー?」
シズちゃんの胡坐をかいている上に、背中を預けるように座っているけれど。
なんだ、太れって。
………いや、まあ平均よりないけどさ。
筋肉つかないし、外出ないから肌白いし、なんだかなあ。
「それ以上痩せたら、………」
「な、に」
「抱いてやんねー」
「、は」
なに、その自己中!
俺が抱いてほしいみたいな言い方しないでくれる…?!
不満が顔に出ていたのか、シズちゃんが喉を鳴らす。
「く、これ以上痩せたら、流石に」
「なんだよ」
「手前を、壊しそうだ」
なんて、飛び切り低く掠れた声音で耳元に囁かれた。
「は、」
意味を脳内で処理するのが遅れた。
というか、今、正に理解するのが遅れた。
あああ。
(誰だ、シズちゃんに気障な台詞を教えたのは!)
(真っ赤になってるなんて嬉しそうに言わないでよ!)
(熱すぎて溶けてしまうよ!)
100228
2月最後の小説は砂吐く甘さで。
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