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皮肉にも、そんな君が好きなのだけれども。

★認めたくない臨也。素直なシズ。




「…………、うっそ」

思わず漏れた本音。
ああ、いつだったか、シズちゃんは俺を嫌いと言って意地悪く笑っていた筈なのに。
気づけば、顔を真っ赤にして、目線を有らぬ方向へと向けていた。


「正気?いや、今更聞いてもあれなんだけど、何処かで頭でも打った?それなら、新羅の所に行こう、そうしよう。それ以上悪くなったら、大変だよ」


ああ、馬鹿みたい言葉ばかりが出てくる。
いやだってシズちゃんが。
可笑しいんだもの。



「………臨也、」

あの、シズちゃんが。
優しく俺の名前を呼ぶ訳がない。
あんだけ殺し愛(一応人間の部類だから)をしていたのに。
可笑しい。
いつの間に世界は変わったのだろう。


「、臨也」
「……」

なんだろう。
悪寒とも知れない感情が脈打つ。
どうして、こうなった。



「   、」



(嗚呼神様、願わくば悪夢から醒まして!)



それが、出来るのは、対面した俺なのか。
それとも、神の座を奪い取った俺だけなのか。



どちらにせよ、こんなシズちゃんを
手駒にしたって嬉しくない。

シズちゃんは、俺の思うようにいかないのが気に入ってたんだ
こんなにアッサリ、なんて
嫌に決まってる





ああ、馬鹿だな。
神様なんて、居ないのに。



手で顔を隠すので精一杯だなんて!





100226
頭打って可笑しいシズちゃんが素直になったのに認めたくない臨也
歪んでますね、好物です。




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あきゅろす。
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