どうしようもないとか、当の昔に知っていたけれど。
★独白。
物語はどうしてもちゃんと始まらないんだと、気付かされた。
ねえ、どうしたら、この苦しい気持ちが楽になる?
このままじゃあ、足掻くこともダメになってしう。
どうしよう、なんていえない。
これが、焦がれる感情か。
人間はすばらしいよ、この気持ちに病名をつけて、死んだりするんだから。
ああ、でも作った人は正しい、
身をもって知ることなるとはおもわなかったけど、
それでも、
それでもね、
俺は、
君に恋に落ちて、叶わないと知りながら溺れていくのだろう。
滑稽だ、…ほんとに。
救いようがない、し。
だから、この気持ちに気がつく前に殺してしまえばよかった。
なんて、出来もしないことを考えた、
さっきから、外のチャイムが五月蝿い。
こんな夜中に誰だよ。
( 。)
まさか、ね。
痛いよ、マジで。
がちゃ
「…………」
聞こえてきた荒々しい声に、柄にもなく泣きそうになった
(これだから、嫌いなんだ!)
100222
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