それはいつだって突然やってくるからタチが悪い。
★長編にて連載、加筆しました。
これ、は。
ベッドには、俺より一回りも小さな身体。
シーツに包まって寝ている、天敵 臨也。
何故、服を着ていない。
「………」
やばい。
何も覚えてないし、記憶がない。
どうしたらいいんだろか。
つか、起こして聞いたが早いか。
「臨也」
肩を触る。
しっとりとした、肌触りに、ドクンと心臓が脈打った。
ああ、何かしたような記憶がある。
触った。
跡を付けた。
……キスを、した。
思い出してきた。
そうだ、奴が酒を持ってきたんだ。
珍しい奴だったから、一時休戦にしたんだっけ。
考え始めた俺は臨也の頭を撫でていたらしい。
唸るような声を出してもぞもぞと動く奴。
「んー、」
「臨也」
しょうがないから、甘い声音で 囁いてやろう。
目を開いた顔を見ながら、頭にキスをした。
続きます
100218
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