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ど ら ご ん
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 はふはふと、温かい湯気をたてる粥のような黄色いスープを口に運ばれながら、

「『2884、』」

「にー…はち?は、よー?」

熱い汁を飲み込んですぐ、同じ言葉を繰り返す。

「『2、88』」

軽く皿を浮かせて見せた男の人は、少し面映ゆげに微笑してからゆっくり音を区切って繰り返してくれ

「に、『2』は、ち……『88』?」

 なるべくしっかり真似ながら、雛鳥の給餌のように口許に運ばれた金属のレンゲにパクついた。


天蓋の中には彼しか来ないが、その外にはたくさん人が居るようで、時折衣擦れと足音がする


言葉を習いながら、咀嚼する。


 この天蓋はカーテンの役目もしているのか、反対側の布をさばくとはめごろしの大きな窓から外も見えた。




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