ど ら ご ん
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柔らかい布切れ、背中に回る誰かの手
暖かな毛布に埋もれながら、違和感を訴える意識になんとか腫れぼったい目をこじ開けた。
赤い髪、一瞬女性かと思ったほど艶やかな長い髪はぞんざいに投げ出され、詰まった鼻はその人の滑らかな象牙色の肌から石鹸の匂いを嗅ぎとる
ひとを抱き締めて眠る男の人と肌に馴染まぬベッドにどうする事も出来ない。
天井に視線をやり、ここが小さなテントか天蓋付のベッドだと言う以外、特に得られた情報もなかった。
けれど、私はまた 拾われたようだと思いながら、睡魔に負け再び眠りに落ちていった。
奇しくもドラゴンと同じ色をした人に
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