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お互い逸らす事なく俺達の時が止まったように
ただじっと見つめ合うだけ

あー、はやく授業終わんねぇかな

再び瞼を閉じた春から窓の外に視線を移した



4限の終鈴が鳴ると同時に隣からガタッと音がし

「食堂行くぞ」

「・・・ああ」

そんな腹減ってたのか?
どことなく早歩きの春を見てそう思った

ふと俺の横で揺れる春の手が視界に入った
・・・手、繋がねえのかな
今朝の事をボーッと思い出していると

「何、繋ぎてぇの?」

「は!?」

いきなりそう言われ驚きの声が漏れた
無意識に見てたのか・・クソッ
嫌な笑みを浮かべた春が楽しそうに俺を見る

あー、・・らしくねぇ

春が手を差し出して来たが俺は払い除けた
・・が、そう簡単にはいかず
無理矢理手を繋がされ丁寧に指まで絡めて

途端に周囲が五月蝿くなる
そういやここ廊下じゃねぇか
今更気づいてもおせぇけどな






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あきゅろす。
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