幸福の朝
暖かい、とても心地よい感覚に目が覚める
目を開けると恐ろしく奇麗な顔が飛び込んでくる
いつもは怪しく光っている瞳が隠れていて
その寝顔はどこか可愛く見える
なんだか無性に触れたい
指を唇に滑らせ昨夜のことが脳裏に思い浮かぶ
欲情した瞳を思い出せば背筋がぞくりとした
俺は気づいたらキスをしていた
「なに、してんだ俺・・・」
春が起きてないことにホッとしながら
横目で春を見やればまだ穏やかな寝息を立てている
俺は自分の無意識の行動に恥ずかしくなりベッドを出た
俺が去った部屋で春が顔を赤くして手で口を押さえてるともしらずに
朝食を作っていると春が寝室から出てきた
「はよ」
「あ、ああ」
先程の自分の行動を思い出し返事がつっかえる
まともに顔が見れない
「こ、コーヒー飲むか?」
「おう、頼む」
確か春はブラックだよな・・・
動揺を隠そうと自分を落ち着かせるように手を動かす
・・・さっきから強い視線を感じる
「なんだよ・・・」
そちらへ顔を向けていえば
「エプロンエロいなと思って」
何を言っているんだこいつは
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