[携帯モード] [URL送信]

長編メイン小説【もっとX2強くなれ!!】
その8〜面倒くさい人〜

一瞬だけ前髪の間から、かい間見えた勇輝の瞳…。

十朱は手に持った眼鏡を、頭上高く挙げたまま固まっている。


『ちょ…ちょっと待って…今、一瞬…超可愛く見えたんだけど…』


「眼鏡を返して下さい!!」


そう言いながら、片手で前髪を押さえて顔を隠す勇輝をよそに、十朱は呆然としながら言葉を続けた。


「あ、相沢君…?
ちょっとその手を退けて、前髪を上げてみて?」



「………………」


顔を押さえたまま、十朱の言葉を無視する勇輝に、十朱は取引きを持ち掛けた。


「じゃあ…相沢君が顔を見せてくれたら、この眼鏡を返してあげる♪」


「…っ…なんでそうなるんですか…!?」


「見たいから…?」


『あ〜も〜この人、面倒臭いぃ〜〜』

[*前へ][次へ#]

8/152ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!