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恋愛リアル
ハチ
考えたくないのに、夏樹と先輩の事ばかりグルグル回っている。
中萱先輩…たぶん、中学で同じバスケ部だったあの人だ。
噂で2人の仲は前にも聞いたことがあるから一緒にいる2人の姿を想像するのはとても簡単で…。
むしろ、俺なんかより似合ってるとさえ思えてくる。
だから余計にはらわたが煮え繰り返りそうなほど腹が立って、悲しくて、辛くて…不甲斐なく今にも大声で泣き叫びたいほど不安で心がいっぱいだった。



テストが終わるまでって、頑張ってた俺は、一体何だったんだろう?

こんなに好きなのに、どうして上手くいかないんだろう?

考えても考えても欲しい『答え』なんか見つからないまま、重くドロドロした気持ちがどんどん積み重なっていく。

「俺じゃなくても…。」

でも、この気持ちはもう諦めがつくような簡単な想いなんかじゃないんだ。
とにかく、無理矢理連れ出して強引でもいいから夏樹に会おう!
マンションを飛び出し、居るのかも確かじゃないのに夏樹の家まで夕暮れの中を必死に走り続けた。
そして、たどり着くと同時に見たくない光景が飛び込んで来て、とうとう俺の怒りがピークに達した。







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あきゅろす。
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