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キミのトナリ
温もり

―朔弥 Side―

柊の可愛さは、ハンパない。
大きな黒い瞳がクルクル動く度にらしくないほどドキドキして、その瞳で見つめられたもんなら、もう俺の理性なんてあって無いようなもの。
それでも普段は、無い理性を無理矢理フル稼働させているが、今はもうそれも不可能だ。

風呂から上がってすぐルームサービスを頼み、柊にはがっつり夕飯を食わせた。
もちろん、これからの為にだ。

今まで俺なりに我慢したんだ。
今日だけは、一晩中ベットの中で柊を抱いていたい。
好きなんだからそう思うのは当たり前だろ!
無理させるのは自覚があるし、もちろんその後の面倒はしっかり見るから、今は許して欲しい。


さっきまで明るかった部屋が、今はもう薄暗い。
ベッドサイドにある照明のスイッチをオンにして、ソファーに座る柊の元へ戻る。
初めて来た場所に落ち着かない様子で、大きな瞳をあちらこちらに向けては不思議そうな顔をしたり、顔を真っ赤にして俯いたり、柊の表情が忙しなく変わる。
特にテレビを付けた時、急に流れるAVの映像と音声に驚きのあまり、固まってたのには思わず笑ってしまった。

「こういうの見たことねぇの?」

「あっ、ある!夏樹が持ってきたの、1回!!」

焦りすぎて片言で返ってきた答えに、可愛さやら愛しさやら笑いやら、いろんな気持ちが込み上げて来て、柊をおもいっきり抱きしめる。

「お前が、可愛すぎるのが悪い。」

そう呟いて、柊の可愛い唇に押し付けるようにして自分の唇を重ねた。



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