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「ここまで馬鹿だと俺涙出てきた。」


そう言って痛そうなくらいピアスを付けている奴が無口の奴のネクタイで目元を拭っていた。

さっき名前言ってたけど覚えられないからスルーで。


「…しん、ウザい、汚い。会長どうする?」


スパンっと無口がピアス野郎の頭を叩いた。

痛そうな音。

俺も釣られてピアス野郎と同じ動作をして頭に手をのせてしまった。


「そんなの当たり前だ。俺様に盾突いたこと後悔させてやるよ……。」

会長はニヤリッと気持ち悪い笑みを浮かべ。

「でた会長の気持ち悪いスマイル。略してキモスマ。」

「うるせー信一。テメーは黙ってろ!」


今度は会長がピアス野郎の頭を殴る。
この人達俺より馬鹿なのか?



「君ら煩いよ。こんな馬鹿なことする犯人はきっと野次馬になってこの光景を見ている筈だからここにいる生徒達を取り敢えず捕まえたら?」



ブルッ…副会長が笑った瞬間寒気が背中を通った。


あれれ?
副会長笑顔なのに目がどんどん鋭くなっているのは気のせいかな?
誰だよ微笑みの貴公子って付けた奴。全然スマイルしてないじゃんよあれ。
魔王の微笑みに見えてきたよ。



もうチキンやヘタレ野郎と言われても結構です。寧ろ言ってください。俺は耐え切れません。

ゆっくりそのままの体制で後ろへ歩いていき十分に生徒会と距離をとって一息をつき。

深呼吸は大事だからね!


では、逃走しますっ!




探さないでくださいっ!!
ではでは!!!





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あきゅろす。
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