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「…手間とらせやがって。…覚悟はできてるだろうな?」



あはははは。
そんな覚悟もとからある訳ないでしょ。
お前ばーかー?


「ぐぅ……。」

などと、腹黒副会長の目の前で言えるわけでもないので取り敢えず押し黙っとく。

うん、沈黙ばんざーい。


「黙りとはいい度胸だな?…今すぐ犯してやろうか?」

「うるせいやーい。ばーかかーば!」

別にこんな顔だけのヘタレ会長なんか恐くもない。

「…殺ス。」

会長青筋でてるけど病気なのかな?


「マジこいつ面白いね!確かに会長はヘタレだけど面と向かって言う奴がいるなんて…ふぐっ!」

きゃははと腹を抱えて笑いこんでるチャラ男にスッと長すぎる脚を副会長は優雅に目の前に差しだして転ばせた。

うん、お見事。
清々しいくらいの転ばし方。
流石だよ。
流石だと言っても副会長という人物について何も知らないんだけど、自然に思っちゃったよ!

「面白いけど、いい加減にしようね。話が脱線し過ぎて前に進めない。隼人がヘタレなのは分かり切ってるから。」


「ぷぷっ朔聞いた?…ふぎゃっ」


「…しん、煩い。なつ怒るから黙れ。」


未だ床に寝そべったまま上半身だけ起き上がってアザラシみたいな格好で副会長の言葉に反応していたチャラ男に追い討ちをかけるように無口の人がチャラ男を踏みつけた。

この人生徒会の中で無害そうに見えたのに意外と危険人物だったりして。


それより……ここまで仲間にヘタレと言われる会長って、

……どんまい。

流石の俺でも1ミクロンは同情するよ。

しかし、会長あんた主導権副会長に取られている時点でヘタレ決定だね。

そう思ったら俺の大切な同情した気持ちを返してほしい。



「…さて、雑音が聞こえたけど気にしないでおこうね。君は何をしたいのかな?ごめんね、僕たちバカだから教えてもらってもいいかな?あれって何語を書いたのかな?古代文の一種かな?僕歴史に興味あるから少しくらい解読できるけど、見たことない字だったね。それとも君は宇宙人とか火星から来たなど馬鹿げた回答をするのかな?そんな低レベル過ぎる回答、寧ろ文章すらない文字を書いてる時点で、僕は君に母親の胎内に造られる前からやり直した方がいいことを勧めるよ。」

一度も息継ぎをせずに言い切った副会長に一瞬尊敬を覚えたよ。
けどそれも一瞬だけさ、後は冷や汗で一杯さ!
取り敢えずもう一度黙り

「黙りはもう駄目だよ?」

「……」

自分の作戦を先に言われてしまって為すすべもないんだけど。

「聞こえなかったかな?それとも日本語分からないの?僕も野蛮なことは好きではないんだけど、仕方がないよね。」

「イヤイヤ嫌いとか言いながら素晴らしいくらいの笑顔なんだけど!
絶対あなたドSだよね?人が苦痛な顔してる姿を優雅に紅茶を飲んで和んでいるタイプだよね?」

「なんだ、聞こえてるんだ。つまらないね。あとついでに苦痛にする手伝いならいくらでもアイデア出すタイプだけど?」




うわーそんな情報は欲しくなかったよ。



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あきゅろす。
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