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「…っさっさと、言った、ほうがいいよ…この人達怒ると恐い、っから。」

現在進行形で地面にほっぺたをくっつけていながら話すチャラ男よ…
君ってかなりの弄られキャラなんだね。


「恐いとは失礼だね。これはただの教育的指導でしょ?ねえ、朔?」

副会長の言葉に同意するように、眉をひそめた後、足の力を強めていた。
チャラ男の顔が酷いことになってるよ。
美形でも潰れると醜くなるんだね。


「イタタタダっ!!!…朔ちゃんそんな痛い愛兄ちゃん受け止められないよっ!?」

「………」

「無言やめて!てか良太君哀れみの目で見るなら助けてっー!?」

なんでそこで俺にふるの?
俺にふられても関係ないんだけど。
寧ろ作戦を立て直したいから帰りたいんだけど…。


隙をみて逃げようかな。



「…良太君逃げちゃ駄目だよ?」

なんでこの人俺の思考わかるわけ!?
恐いんだけど!!!

この人苦手!!
無理、学園征服するとか言ったけどこの人いる限り出来なそうな気がした。
だってこの人、人間じゃないような気がするもんっっ!!


「……もう面倒。」

「あ、オイどこに連れで行くんだよ!?」

突然無口の奴がチャラ男から足をどかして俺の方に来るとそのまま腕をつかんでグイグイと歩き始めてしまった。

勿論その反動でよろけそうになったけど、なんとかバランスをとってこけずにすんだ。
馬鹿だけど運動神経はいいからね。
 
手を解こうとしたいところだけど、コンパスの差でついてくのがやっとで、それどころではなかった。





いいもん、まだまだ俺は成長期だもんねっ!

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あきゅろす。
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