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「ぬはは!これで俺が犯人ってばれな「待てゴラァァァアー!!!」」



「なんでぇぇえー!??」


え!?俺すげー頑張って気配消したよ?
なのに百メートル後方に生徒会の奴らが見えるのかな。
きっと幻聴と幻想なんだね。


「テメー止まりやがれ!」

「隼人そんなワンパターンな台詞で止まる訳ないでしょ。君ヤクザ?」

大声で喋っているせいで俺の方まで会話が聞こえ、危うく魔王の言葉に頷きそうになってしまった。

危ねー魔王の策略に嵌まるところだった。


「うるせー二重人格野郎!」


「君の方こそ煩いよヘタレ会長。君もそう思うでしょ?……1年の松本良太君?」



……ば、ば、ば、ばれてるぅぅぅう!?


どおしてぇぇぇー!?
しかも凄い野次馬の中から俺を捜し当てるなんってどうかしてるよね。



「ヘタレじゃねーよ!1年止まれ!さもないと実力行使に移るからな?」


「へぇんだ!そんなこと言って止まる訳ないじゃん!ヘタレ会長。」

何が実力行使だっ!この距離なら追い付かれることもないだろう。初めて自分の逃げ足の速さに感動したね。




「……テメー殺す。信一、朔やれ。」





ヘタレ会長の意味ありげな言葉にそこまで気にせずに走ることに集中しようとした瞬間―――


「捕まえたー!」
「…おつかれ。」





はい、見事に生徒会に捕獲されました。

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