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あんだけ俺がアプローチしたのに、さちこちゃん先生毛むくじゃらのゴリラの元に行っちゃってさー!


わざとさちこちゃん先生の目の前で消しゴムやらノートとかいろいろ落としまくったのに!


しかし結婚後のゴリラの幸せ顔、何度胸毛のギャランドゥーをむしり取ってやろうと思ったか、



…まあ、結局実行したけどね。
ついでにへそ毛も根刮ぎとってやったよ。
俺って優しいー!

その後ゴリラに泣きながら土下座して謝られたよなー。
「俺が何をしたんだっ!?」って、言ってた。
勿論理由など話す訳ないけどね。
俺とさちこちゃん先生のピュアな思い出も含めてコイツなんかに語れないよ。

今思えば小六にしてはみみっちぃ嫌がらせだったな〜。
もう少し手の込んだことしとけばよかったなよ♪
例えばピンセットを使って体毛全て抜くとか、でも時間も体力使うから無理かー。
あ、でも除毛クリームって言う手もあったな。
今から男のモノと一緒に削ぎ落としに行ってくるかな!


「……ねぇ、そろそろいい?…りい、もうそいつらの話は飽きた。」

「飽きたって!?俺の甘酸っぱい初恋の思い出にケチつけるなー!!!」

「…話しだだ漏れの方は突っ込まないんだな。」

「いや別にそっちはこの際どーでもいいわけ。俺のピュアな青春の方が百億万倍大事なの!」


「おー良太君と朔ちゃん発見♪」

遠くから聞き覚えのある声が聞こえたけど、誰だっけ?あんなチャラ男知らないし、他人のそら似だね。あんな馬鹿そうなの知り合いなら恥ずかしいし。
「ちょっとー!包み隠くすところ全部声に出してるから!朔ちゃんも頷かないで!」 

「……で、何の用?」

「何の用って朔ちゃんが良太君連れでちゃうから大魔王がカンカンなんだよ!?会長はキレてるのはいつものことだから気にしないけどさ。大魔王のせいで俺の大事な携帯が粉々にさせられたんだよ!俺の大事なカワイコちゃん達との甘い思いでがあったメモリーがコレだよコレっ!!!俺泣きたくなっちゃうよ…グスン。」

そう言ってチャラ男は四分割にされたスマホを俺らに見せてくれた。
うん、これなら俺でも泣きたくなっちゃうけど俺じゃないからいいや♪
「だから良太君全部聞こえてるからね?寧ろわざとなの?そんな悠長なこと言ってる良太君に大魔王からの伝言です!」



「…ん?」



「早くこないと君もこうなるからね?…後3分。」




「…ねぇ、後3分って?」

俺嫌な予感しかないんだけど。


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