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04





次の日、俺を襲った男子生徒は謹慎二週間+今後俺に関わるべからずと言う罰がくだされた。それはいいとして、それとは別に俺様イケメン会長と会うのが気まずい。

助けてもらった御礼はしなきゃいけないけど、昨日のあれを思い出すと会いたくない。
うだうだ悩みながら授業を受けていたら、あっという間に昼休み。
中庭に行くべきか、行かざるべきか。
頭を抱えて自分の席で唸っていると、クラスがやけに騒がしくなった。

「篠原はいるか?」

聞き覚えのある声がするので顔をあげると、そこには俺様イケメン会長様がいるではないですか。
会長の一声でクラスの皆が一斉にこちらを見る。
なんの羞恥プレイですかこの野郎。
つか、会長こっちに来てるしぃ!

「篠原、一緒にランチしないか?」


…………な ん で す っ て

「忽那会長様がランチをお誘いなさるなんて……!」
「篠原様が羨ましい…けれど、あんな奴より幾分かお似合い。」
クラスの皆が好き放題に何か呟いているが、何が嬉しくて昨日、ピーーーな行為をした相手と飯なんか食えるわけねぇ!よし、断ろうと決意したが

「何している、ほら行くぞ」
と、腕を掴まれ教室を出る。

「え、ちょ、か、会長!あの…」
歩くスピードが早くて足がついていけない。
俺こけそうと思った瞬間、何もないところでつまづき転んだ。

「へぶっ」

「ったく、お前って奴は」
呆れた顔で転んだ俺を起こしてくれる。

「あ、有難う御座います。」


会長は優しく微笑んで俺の頭を撫でる。
会長の微笑みは廊下にいた男子生徒が、次々と倒れさせるほどのイケメンでした。
恐るべしイケメン。



食堂へ入ると一気に騒がしくなる。
そして何気に食堂初めての俺。一年この学園で過ごしたけど、一回も利用したことない。
だって人がうじゃうじゃ居て、オマケに騒がしいって聞いたから行く気になれなかったんだ〜


あ、俺よりちっこい男子がモジモジしながら会長に話しかけている。


ヒィ〜、会長の顔こえぇぇ!
あまりにも怖いから怯えて引き下がってる。
その気持ちは分からなくもないが。


「おい、篠原何そこで突っ立っているんだ?
さっさとこっちへ来い。」
会長が後ろにいる俺に声をかけた為、食堂にいる男子生徒の視線が、会長から俺へと変わる。


「篠原様がここに来られるなんて珍しい…」
「ああ、なんて美しいツーショットなんだろう。」
「ここで篠原様と出逢えるなんてっ…!」


なんか、珍しいモノを見たような目で見られてる。
そんな中、会長が更に怖い顔をしていたので、恥ずかしい気持ちを堪えながら、後を着いて行く。







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