次の日、俺を襲った男子生徒は謹慎二週間+今後俺に関わるべからずと言う罰がくだされた。それはいいとして、それとは別に俺様イケメン会長と会うのが気まずい。 助けてもらった御礼はしなきゃいけないけど、昨日のあれを思い出すと会いたくない。 うだうだ悩みながら授業を受けていたら、あっという間に昼休み。 中庭に行くべきか、行かざるべきか。 頭を抱えて自分の席で唸っていると、クラスがやけに騒がしくなった。 「篠原はいるか?」 聞き覚えのある声がするので顔をあげると、そこには俺様イケメン会長様がいるではないですか。 会長の一声でクラスの皆が一斉にこちらを見る。 なんの羞恥プレイですかこの野郎。 つか、会長こっちに来てるしぃ! 「篠原、一緒にランチしないか?」 …………な ん で す っ て 「忽那会長様がランチをお誘いなさるなんて……!」 「篠原様が羨ましい…けれど、あんな奴より幾分かお似合い。」 クラスの皆が好き放題に何か呟いているが、何が嬉しくて昨日、ピーーーな行為をした相手と飯なんか食えるわけねぇ!よし、断ろうと決意したが 「何している、ほら行くぞ」 と、腕を掴まれ教室を出る。 「え、ちょ、か、会長!あの…」 歩くスピードが早くて足がついていけない。 俺こけそうと思った瞬間、何もないところでつまづき転んだ。 「へぶっ」 「ったく、お前って奴は」 呆れた顔で転んだ俺を起こしてくれる。 「あ、有難う御座います。」 会長は優しく微笑んで俺の頭を撫でる。 会長の微笑みは廊下にいた男子生徒が、次々と倒れさせるほどのイケメンでした。 恐るべしイケメン。 食堂へ入ると一気に騒がしくなる。 そして何気に食堂初めての俺。一年この学園で過ごしたけど、一回も利用したことない。 だって人がうじゃうじゃ居て、オマケに騒がしいって聞いたから行く気になれなかったんだ〜 あ、俺よりちっこい男子がモジモジしながら会長に話しかけている。 ヒィ〜、会長の顔こえぇぇ! あまりにも怖いから怯えて引き下がってる。 その気持ちは分からなくもないが。 「おい、篠原何そこで突っ立っているんだ? さっさとこっちへ来い。」 会長が後ろにいる俺に声をかけた為、食堂にいる男子生徒の視線が、会長から俺へと変わる。 「篠原様がここに来られるなんて珍しい…」 「ああ、なんて美しいツーショットなんだろう。」 「ここで篠原様と出逢えるなんてっ…!」 なんか、珍しいモノを見たような目で見られてる。 そんな中、会長が更に怖い顔をしていたので、恥ずかしい気持ちを堪えながら、後を着いて行く。 ≪backnext≫ |