放課後、授業を終えて寮へ帰ろうとした時、またクラスメイトに呼び止められた。
「ねぇ、何で僕と話してくれないの?」
「何で、僕のモノになってくれないの?」
そう言うと腕が折れそうなぐらい強く握ってくる。
「い、いたい……」
あまりにも痛くて腕を解こうと抵抗するが、効かない。
「篠原君が僕のモノにならないなら、無理にでも僕のモノにする。」
そう言って人気のない教室へ連れ込まれ、両腕を縛られる。
「ああ、愛しの篠原君………」
段々顔が近づいてくる。拒否したいのに腕が縛られて身動きが取れない。顔を背けて抵抗するが無駄に終わる。相手に唇を奪われ、深く口付けされる。
「……んぅ、やっ」
嫌だと身動きするが無駄に終わり、シャツのボタンを外され上半身が露わになる。
「ああ、やはり美しい体をしていますね。」
そう言って男はイヤらしく触ってくる。
「……や、だぁ…」
俺の反応が楽しいのか不気味に笑っている。
キモチワルイ。
そう思っていても体は男のする行為に感じている自分がいた。
「綺麗ですよ、篠原君。もっと虐めたくなりますね。」
男が口移して何か飲ませてくる。それを飲み込むと体が急に火照りだしてくる。
男はそれを見届けるとズボンのチャックを外し、パンツのしたに有る物体を弄り出す。
「……んっ」
クソッ何が楽しくて男に弄られなきゃならないんだよっ!必死に足をバタバタさせて抵抗を試みるがビクともしない。
仕方ない……
そう諦めた瞬間、勢いよく扉が開く。
「…てめぇ、んな所で何やってんだ?」
声の主を見ると、そこには俺様イケメンが立っていた。
「か、会長っ?!」
ん?今、何といいました?
会長…まさか俺様イケメンがこの学園の生徒会長ッスか!つか、行事毎サボってたから全然知らなかった。つか、体が熱い……
「………っはぁ」
熱くて変な声が漏れる。
早くこの場から立ち去りたい。
「そこをどけ。」
俺を襲った男にそう告げて此方へやってくる俺様イケメン、いえ、俺様イケメン会長。
俺の前に来ると屈んで俺を抱き上るげ、
男を放置して教室を出た。そのまま俺を抱き上げたまま、寮へと向かう。
寮に着いたら降ろしてくれると思っていたのだが、俺様イケメン会長はそのまま自室っぽい所に連れて来られた。
「あ、あの」
戸惑いが隠せない俺を優しくベットへ降ろし、優しく頭を撫でられる。
「熱いか?」
そう聞かれたので、うんと頷く。
「何か飲まされたか?」
次の質問にもうんと頷く。
俺の熱さの原因が分かったようで、はぁと溜息をつく。
「今からする事はその対処法だと思ってくれ。」
そう告げると、深い口付けを交わす。
何故か嫌じゃない。寧ろ心地よい。
俺様イケメン会長の行為を素直に受け入れそのまま意識を落とした。
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