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第一章 06
第一章 06 夢の続きは
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「やぁ、間中君。この頃よく合うね。」

最近、慎吾さんが放課後に用事があるらしく図書館に通うことが多く、弧篷先輩とよく合う。

「はい。慎吾さん委員会が忙しいみたいで。」

「ああ、だからか。放課後になると不機嫌になるのは。」

その所為か最近ヤる回数がやたら多いのは。

「君も大変だろう?彼に色々とされて。」

その言葉にカァーと熱くなる。

ななななななんで知っているんだっ!
い、いや、そんな深い意味で言ってるわけじゃないだろうし…

「ふふ、彼の疲れが一気に飛ぶ方法があるんだけど、どうする?」

どうする?って言われても、ヤられる回数が減るわけでもなさそうだし…

「これを言えば暫くはお尻の心配をしなくても大丈夫だよ。」

あの言葉には深い意味はあったようだ。
暫くお尻が休まるのなら聞いてみようかな。

「え、と、どう言えば良いんですか?」

「それはねーーーーー」






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日が沈み、辺りは暗くなる。
委員会を終え、直様敦の元へと向かう。

「悪い、遅くなった。」

ドアを開けて側に寄ると、気持ち良さそうに寝ていた。

こんなに待たせたから当然か。

寝ている敦の 優しくあたまを撫でると、気持ち良さそうに顔を歪ませる。

「し…んご、さん…」
不意に呼ばれ手が止まる。

「…っん、……………っ!ししししし慎吾さん!!?」

ようやく目が覚めた敦は俺に驚き飛び起きる。




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深く眠っていたらしく、慎吾さんが来ても気づかなかった。

「…敦、どんな夢をみていた?」
この質問にカァーと顔が赤くなる。

い、言えない。
"夢の中で慎吾さんとシてました"なんて言えない。

黙りを決め込むと慎吾さんは更に追い打ちをかけてくる。

「ココ、濡れてる。」

いつの間にかベルトを解き、パンツ下にある突起物の先端を指の腹で弄る。

「んぁ……」

「言ってみろ?何でココ、濡らしてんの?」

意地悪な笑みを浮かべ敏感な処を刺激する。

「んぁっ!…」

やられる覚悟を決め、慎吾さんに告げる。

「し…慎吾、さんの夢…」

「へぇー、どんな夢?」

「はぅぅ…慎吾さ….ん、を求め、ている夢っ…」

やられるっ!そう思い目をキュッと閉めて身を縮めるが、反応がない。
恐る恐る目を開けてみると、慎吾さんは目を見開いて固まっていた。

「慎吾さん…?」

俺の言葉にハッとしてにやぁと笑みを浮かべる。

「どんな風に求めてたの?敦。オシエテヨ。」

この後、どうなかったかはご想像にお任せします。




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図書館でヤった後、敦が気を失った。仕方なく自家用車まで担ぎ、自宅のベットで寝かせてやる。

まさかあんな夢を見るとはな。

良い具合に俺一色に染まって行くその様に満足し、頬がほころぶ。



「また、夢の続きをしような。」
眠る瞳にキスを落とし、一緒に眠るのだった。


ーー翌朝
「やぁ、昨日のアレ試してみた?」

偶然廊下ですれ違った弧篷先輩に声をかけられる。

「何だ?昨日のアレって。」

慎吾さんのお顔が恐いっ!

「慎吾が間中君に言って欲しい言葉ベスト3」

「なっ!!お前は敦に何つーこと言ってんだよ!」

「えっ?言っちゃ駄目だった?ごめんごめん、慎吾が喜ぶと思ったから、つい。」

昨日、弧篷先輩が言っていたのは慎吾さんから聞いたことなのか。って言うか慎吾さん弧篷先輩と何の話してんのっ!?

「はぁ…敦、これからこいつと話すの禁止。」

「いいじゃないか、慎吾。君のこと知ってもらえるし。」

ねっ?と、こちらを見て同意を求めてくる。

「そう…ですね。色んな慎吾さんを知れてとても嬉しいです。」

嘘は言ってない。
だって、俺の前じゃ意地悪なのに弧篷先輩の前になると、また違う一面があって面白い。

「……………仕方がないな。」

「ふふ、これでまた慎吾をいじるネタが増えたよ。」

「やめてくれ。」


暫くの間、慎吾さんは弧篷先輩に弄られ続け、
俺はそれを微笑ましく笑って見ているのだった。




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