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お世話になってよろしくと





「……ネウロ」
「…………」
 私の呼びかけにネウロは答えずに、動きを一層深くする。

「あ……!」
 返事の代わりとするつもりのような仕草に私は思わず声をあげてしまう。同時にからだが大きく震えたけど、覆い被さる大きな身体に押さえ込まれてて、少しも動かせなかった。


 あぁ、もう、憎たらしい。


「……何を、水を差すようなことを言おうとしている?」
「何をしらばっくれて。
 今年もいろいろありがとうって言いたかったの。
 ……あんたのせいでこんなタイミングになっちゃってるけど」
「…………ふっ」





 月光が窓から注いで部屋の中をかすかに照らす。

 空気がひたすら冷たい室内は、ただただべッドがきしむ音が響くばかり。そこに今は、あたし達が囁く声が細々と重なる。


 寒い筈なのにちっとも寒くない。熱い。ただただ、熱い…………





 遠くに、鐘の音が響いた。

 遠のきそうな意識で辛うじてその音を私は認識する。




 年の瀬も瀬に…そして新年早々……ほんとうに何をしてるんだろう、ネウロは…あたし達は……

 そうは思うけれど…これはネウロにそそのかされてなしくずし的に……そんな言い訳を内心でしてみたって。

 思い立った通りにあたしを想い通りにして満足そうなネウロを…

 ……ううん違う……

 結局はそんなネウロに満たされてしまってるあたしを見下ろして嬉しそうなネウロを見るのが何だか嬉しくて、



―まぁ、いいかぁ……―



 そんな風に誤魔化されてあげる。


 だってせっかくの…………






「あけましておめでとう、ネウロ」


 私は自分から腕をのばして、ネウロの首に絡めて、こちらに引き寄せた。

 深く深く、何もかもを絡ませる誓いのようなキスを交わしあってから、
「うむ。今年もよろしくしてやろうか」
 ネウロが耳元で、そう囁いた。
 ヘンな言い回しに私は笑ってしまう。


「何言ってんの。よろしくしてあげるのは私の方なんだからね」
「…………
 それもそうですね。先生ありきの僕ですから」

 一瞬「オヤ」と言いたげな顔をしたものの、ネウロは珍しく私の言うことを認めた。
 助手モードでは、あったけれど。


「年明け早々、嬉しい言葉をくれるんだね」
「こんなときくらいはな」
「……ふふっ」


 そんな風に笑ってられるのも、本当に今のうちだけで………
 もちろんその代償は、すぐさまあたし自身が払うことになるのだけどね。








※ ※ ※ ※ ※

年が変わる瞬間にジャンプして
「地球にいなかったぜー」
っていうより趣味が悪いぞ笑


でも、ペリドット的なネウヤコはこれが平常運転ですから仕方ない



年始早々アホネタでした笑



20210101

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あきゅろす。
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