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〜そして助手は苦笑い〜 23

 白いシャツの内側に差し入れた掌で、ささやかともいうべき胸に触れ握りしめ、同時に、肩口の邪魔なシャツを除けるように唇を伝わせると、ヤコが即座に反応し、堪えきれなかったか声を放った。

 それを反芻し堪能しながら、鎖骨から、下方へ。次第に柔らかくなってゆく感触と味わいもまた堪能し、我が輩が認識したあとを痕跡として残しながら……

 ヤコにとっては理不尽であろうことは知っているが、不本意な指摘をされた口惜しさを、否定の意思表示も込め、示さずにはいられない。

 ヤコにはどうせ、複雑な思考を巡らせる余裕など、とうになかろうが…


「は……あっ…」
 我が輩の頬に触れていたヤコの掌は離れ、腕は再び首に絡められた。




 ……ヤコが背を反らすのが煩わしい。

 魅惑的な体勢だったが、ヤコが敏感な分だけ危うく、気が散るのが難点だ……


 腰に腕を回し抱え上げ、ソファに横たえてやる。我が輩は横たえたヤコにのしかかる。



 …これを作った、池谷というダメ中年は、
『使い心地はいいと思うぜ、イロイロとな』
 …とか何とか、言っていたような、いなかったような…


 ふと、そのような戯れ言を思い出す……




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あきゅろす。
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