七月食堂(利土井)
※現パロ、ぬるいエロ少々
「先生、好きなんですが」
「利吉くんは面白いことを言うね。」
「いや、面白いこととかじゃなくてですね。私は真剣に…」
「私は君のそんな所が好きだよ」
今思えばそんな所とはうまくはぐらかされたものだ。先生から愛を告げられたのかはたはたされなかったのか、
真偽は定かではない。
しかし
昇天、その時私は大層喜んだ。長年思い続けていた先生と恋仲になることができた、と。
ゆえに自分の都合の良い解釈(でないことを祈りますが)をしてしまった為に、最近、私達は恋仲なのか自問自答の毎日だ。
「ねえ、暑い。利吉くん近寄んないで」
先ほどまで先生の可愛い寝顔に欲情し、熱を帯びた私の体内温度は急低下をした。
「クーラーの温度下げましょうか」
「クーラーとかじゃなくて、君の存在が暑いんだよね」
…先生、私のこと好きですか。メールするのいつも私からですね。返事が返ってきてもすぐ「早く寝たら」でメール終わらせますよね。泊まりに来てもセックスがない日ありますよね。「今日はいいか。私無理」の一言で片付けますよね。激しい口付けをし、散々求め合ったた後では私の高ぶった分身が萎えることはなく、独りトイレで処理してるの知ってますか。知ってますよね、知ってるから質が悪いですよね、先生。
…分かってます。これが私の存在が暑い理由ですよね。
「暑い時は熱いものを食べるといいんだよね。」
今晩はカレーにしようかな、と先生は私の肩を落とした様子にも目もくれず言葉を飛ばした。それでも私はカレーいいですね、と言葉を投げる。先生はその音を捉えたのか、こちらを涼やかな目で見やり、口角を少しあげた。
「そっか」
急に先生が目の前に来たかと思えば、肩に腕を絡ませ、じゅっと私の鎖骨に吸い付いた。そこから首、耳、唇とひとつひとつを堪能していく。わざと音をたて、舌を絡ませる。
どちらのものか判らない唾液をごくりと呑み込む様が大変淫らにうつる。そして、さも今気付きましたかのように
「ああ、君も熱いものだったね」
とくにこことか、
と私のズボンのチャックにゆっくりと手をかけた。
あなたはよくわかっていらっしゃる。わかっているから質が悪いですね。
高ぶった私の先端をぺろりと舐めて、
「カレーより私を熱くしてくれるかい?」
なんて挑発的なことを云うので、今夜のカレーは中止になりました。朝までフルコースですよ、どうなっても知りませんからね。
七月食堂
「終わったらカレーつくってね、君が」
「…はい」
0529土井利ではない。利土井です。
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