[携帯モード] [URL送信]
曇ってみえない(タカ久々)

※現パロ、幸せではない、R13くらい


いつからだろう。僕たちがこんな関係になったのは、

いつからだろう。自分の気持ちをごまかすことができなくなったのは、


「タカ丸…ん、足んない」
つい、と舌を出してくる君はひどくいやらしく、扇情的で、俺の心を揺さぶってくる。
「ん?何?なにが欲しいの」
「もっと、がっつけよ。欲しい」
ひどく抽象的な言葉、兵助くんは言葉にするの苦手だもんね。頭じゃないんだよね、身体が、本能が欲しがっているんだよね。

なにを?

だれを?

でも俺だって兵助くんが欲しい。だから優しく舌を舐めまわし、そこから急に口に噛みついた。舌をもぎ取る位吸い、わざと音が鳴るように、何処まで唇だか分からない位舌と歯で犯した。
兵助くんの荒い息づかいが聞こえる。気持ちよさそうだね。俺もだよ。

とろんとした眼でこちらを見るので、やりすぎちゃったかな、と思っていたら急に兵助くんからお返しがきた。俺の上唇に吸い付いて、次は上顎、その後は歯茎、ああ、俺の好きな所本当に熟知しているな。なんて感心してしまった。
キスだけでは物足りないらしく、俺の股で自身をひとりで刺激しだした。ちょっと、一人で何勝手に楽しんでるの。




ほんと、誰と楽しんでるの?



「兵助くん」
肩をきつく持ち、その行為を制止させる。兵助くんは高まっていた行為に水を差されご立腹の様子だ。
「はあ、は…なに、タカ丸…」
「俺達の関係って何なのかな」
「何、今さら」
「うん、ごめんね。今さら、分かってる。ただ今を楽しめればいい関係だって。男同士だし、俺も思春期の男だからムラムラするし」

でも、君との先の見えない未来にほんの少し寂しくなっちゃったんだ。

「終わりにしよう」
「なんで、急に」
「ごめんね。僕のわがまま、今までありが」
「やだ。勝手に終わらすなよ」
「ごめんね、ごめん」

だって本当に君のこと好きになっちゃったんだ。ただキスを、欲を発散したいだけじゃないんだ。君だから、君だから欲しいんだ。

ほら、兵助くんは違うでしょ?

なんて、怖くて口には出せないけど

でもこれだけは伝えておくね。

「俺、君のことが好きなんだ。」



曇ってみえない


付き合ってた訳じゃないけどなんとなくこんな関係になった2人。でもタカ丸は本気で久々知が好きだったのでこの関係に耐えられなくなってしまったという話

[*前へ][次へ#]
[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!