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深い闇の底で見つけた光
12
あの路地裏をどういけばいいかなんて、私にはわからない。

黙り込む私に、薫はため息を吐いた。

「…まあ、いいや。ここから近いし、送るだけ送ってやるよ」

「…薫は?」

「俺は用事があるから。お前は家でおとなしくしてろ」

「…わかった」

まだ痛む頬を撫でながら、私は先を歩く薫を追いかけた。



(第一章:終)

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