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春夏秋冬イベント夢
ホワイトデー(TOD)
「どれにするか…」

リオンは店の中を歩きながら、唸っていた。

チョコレートのお返し。

こんなにも選ぶのが難しいとは思わなかった。

「リオン?」

不意に後ろから声をかけられた。

見覚えのある金髪。

「…スタンか」

「リオンもチョコレート選びか?」

「そうなんだが…。どれを選べばいいのかわからないんだ。スタンはもう買ったのか?」

スタンが持っている袋から覗くチョコレートの箱。

「俺はもう買ったよ。そうだな…、自分が食べたいものを買えばいいんじゃないか?」

そう言ってスタンは店から出ていった。

「…食べたいもの…か」

回りを見渡す。すると不意に気になるものがあった。

チョコレートプリン。

「………」

『坊っちゃん?』


「…マリアン」

「なに?」

部屋に入ってきたマリアンを呼ぶと、マリアンは振り向いた。

「お返し…」

リオンは持っていた箱をマリアンに渡す。

するとマリアンはふわりと笑ってその箱を受け取った。

「お返しなんて…わざわざありがとう、エミリオ」

「…いや」

照れ隠しの為か、テーブルに置いてある紅茶を飲む。

マリアンはその箱を開けて、クスッと笑った。

「チョコプリンね」

「………」

照れて黙るリオンを見て、マリアンは笑った。

(本当にありがとう…エミリオ…)


2010.03.14(日)

あとがき

ホワイトデーです。

リオンはプリンが好きなので、それとチョコレートを合わせてみました。

ネタがあまり思い付かなかった…。






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