short
調子狂う/甘
「はるなーはるなー」
「・・・・」
「無視すんな榛名の馬鹿!」
「うっせえ!」
独占
「落ち着けって二人とも!」
止めに入ったのは秋丸。
「違う秋丸!あたしは悪くない!榛名が!」
「こいつが悪ィの!」
いつものこの口喧嘩にさすがの秋丸も疲れたみたい。
溜息が止まらないご様子です。
「榛名ああたしなんかしたっけ?」
思い当たる節がない・・・
でも最近分かってきたけど榛名があたしに怒るときは
たいていあたしのせいだった。
「・・・言わねえ」
「酷い・・・!」
もう秋丸も限界みたいだ。
ずっと言い争ってるあたしたちを見て、
「めんどくさいなあ!二人で話してこい!
屋上でもいけ!先生には言っとくから!」
そうしてあたしと榛名は半強制的に
屋上へと行かされた。
がちゃっと扉を開くと当たり前だけど誰も居なかった。
とりあえず立ってるのは疲れるので床に座る。
しばらくの間は沈黙が続く。
うあ−気まずい・・・
最初に口を開いたのはあたしだった。
「はる・・な?御免なさい・・・?」
「何で疑問系なんだよ」
「だって理由わかんないし・・・」
ちょっと考えてみるけどやっぱ分かんない。
「教えてください」
「それはお前が・・・」
何だか言いづらいことなのだろうか。
榛名の口がなかなか開かない。
「あたしが、何?」
「お前が最近秋丸とばっか一緒に居るからだよ!」
・・確かにそうかもしれない。
「そんなつもりはなかったんだよ!」
「分かってっけど・・・嫌なんだよ、俺が!お前が側にいねェと調子、狂うっ!」
榛名の顔が真っ赤だ。
まさかそんなことだって思っても見なかったあたしは
思わず笑ってしまった。
「ねえ榛名」
「・・・何」
「あたし、今度から気をつけるから。
榛名のこと好きだし!」
榛名可愛いよね、うん。
台詞お借り致しました
ともしび様
http://www.geocities.jp/kna_14_3d/top.htm#bbs
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