色魔・5(※18禁)
「もう、いいかな……」
そう言って、男がずるりと指を引き抜く。
「あっ」
お気に入りの遊びを中断させられたかのような、不満げな自分の声にはっとして、カイジは少しだけ理性を取り戻す。
「こっ、の野郎……! なにが、してえんだ、お前はっ……!」
きれぎれに自分を責めるカイジの声に、
「あともう少しだから、我慢して」
そう言って、男は自分の前を寛げ、取り出した男性器をカイジの後孔に押し当てる。
生々しい熱さにびくりと肩を揺らし、自分が今、なにをされそうになっているのか瞬時に悟ったカイジは、半狂乱になった。
「い、いやだぁっ……! なにが『もう少し』なんだよっ……! ふざけんなぁっ……!」
しかし男に開発された体の方は、すでに飴のようにぐにゃぐにゃになってしまっていて、抵抗らしい抵抗はなにひとつできぬまま、わぁわぁと喚くカイジの姿は哀れですらあった。
幹に手を添えて支えながら、男はゆっくりと腰を進める。
「はあっ! う、ぐっ……」
ぐずぐずに熟れた後孔に、ずずっ……、と亀頭が沈められる。
身構えてはいたものの、予想より遙かに大きな圧迫感に、カイジの目はチカチカして、呼吸も犬のようにせわしなくなる。
それでも、充分すぎるほど慣らされたソコは、裂けることなく男根を受け入れていく。
男はカイジの前に手を伸ばす。
カイジの陰茎は挿入の衝撃にも萎えず、青い血管を浮き上がらせて固く反り返っていた。
根本を握り、にゅるにゅると扱き上げると、先端からはたちまち先走りがとろりと溢れ出す。
それを幹に塗り込めるように扱けば、カイジの声が徐々に艶めいてくる。
「んあ……はぁ……っ」
カイジの体の強ばりが僅かに緩んだのを見計らって、男はさらに腰を進めていく。
そしてついに、男の腰がカイジの臀部にぴたりと密着した。
「全部、挿入ったよ……」
「あ……」
男にアナルバージンを奪われてしまったことへの絶望感に、カイジの顔が今にも泣き出しそうに歪む。
右手でカイジのモノを愛撫しつつ、男はゆっくりとピストンを開始する。
「ひっ……ひ、あ! くそっ、抜けよっ……! ぬけったら……ぁっ」
男は当然、聞く耳を持たない。
先ほど指でしたのと同じ、カイジの中を探る動き。
自分の形や大きさを、じっくりと刷り込ませるようなその動きに、カイジは唇を噛んだ。
いっそひどくされた方がマシだった。こんな屈辱的な行為に感じるわけにはいかないのに、こんなやり方でされたらきっと、開発された自分の体はすぐに気持ちよくなってしまう。
カイジの懸念どおり、男のモノは早くもさっき探り当てた箇所を見つけ出した。
「あぁーーっ! あっ、あうぅっ……!」
亀頭でぐりぐりと抉り、竿肌で擦り上げられて背筋がゾクゾクする。
脚もわななき、もはや腕を突っ張って体を支えることすら叶わず、カイジは体を扉に押しつけて辛うじて立っていた。
男のモノを温かく包み込み、ヒクヒクと収縮し始めたソコに、男は抽送を速く、大きくする。
カイジも無意識のうちに男に合わせ、甘い声を上げながら腰を振っていた。
激しい律動で、カイジのもたれ掛かる飲み屋の扉がガタガタと壊れそうな音を立てる。
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