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見下したような嘲笑を浮かべて、美人さんはパチン!と指を鳴らした。

すると、物陰から美人さん達とは対称的な大きい男達が出てきた。


「ヤっちゃって」

美人さんは俺から視線を外さずに、淡々とした口調で男達にいった。

俺は美人さんの瞳を思わず、凝視する。そこからは、俺に対する憎悪しか伺えなかった。

(この人は、本当に龍治先輩が好きなんだ…)

強すぎる想いは、善くも、悪くも人を変える…


「ゲェ!?まじ、コイツをヤンのかよ!?」

お、僕が感傷にひたっていると、耳障りな声が聞こえた。

「みんな、マジ後で相手してよ?」

「分かってるよ!だから、こいつしっかりヤっといてよね!!」

そう言い残して、美人さん達は校舎に帰って行ってしまった。

残された僕は恐怖のあまり、壁際から動けなくなってしまった。

そんな僕を嘲笑いながら近付いてくる不良さん達。



に、逃げなきゃ!














「なぁ、マジでヤんの!?」
「俺ゼッテェー無理だわ!」
「萎える〜」

男達は意味不明な言葉…と言いたいところだが、中等部から此処にいる身としては、嫌がおうでも意味がわかってしまう。

どうぞ、そのまま萎えててください。と本気で言いそうになってしまった。

男にヤられるくらいなら殴られた方がましだ!

「まぁ、しょうがねぇーだろ。こいつヤらねぇーと、愛チャン達に相手して貰えねぇーんだし!!」

な、なんてこと言うんだマッチョその1!!

「そーだよな…まぁ顔見なけりゃ…」

若干顔を引き攣らせている不良その1。そんな無理しなくても…
でも何気に失礼ですよ!?

「オレは穴があれば何でもオールOK!!」

KY!!
不良その2!
空気よめよ!

よ、読んでください〜(泣)

渋々納得した様子の不良とマッチョ達。(約1名嬉々としているが…)

「観念するんだな」
ニヤリ。

叫びたい!でも、恐くて声がでない!




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