拍手小説 6 見下したような嘲笑を浮かべて、美人さんはパチン!と指を鳴らした。 すると、物陰から美人さん達とは対称的な大きい男達が出てきた。 「ヤっちゃって」 美人さんは俺から視線を外さずに、淡々とした口調で男達にいった。 俺は美人さんの瞳を思わず、凝視する。そこからは、俺に対する憎悪しか伺えなかった。 (この人は、本当に龍治先輩が好きなんだ…) 強すぎる想いは、善くも、悪くも人を変える… 「ゲェ!?まじ、コイツをヤンのかよ!?」 お、僕が感傷にひたっていると、耳障りな声が聞こえた。 「みんな、マジ後で相手してよ?」 「分かってるよ!だから、こいつしっかりヤっといてよね!!」 そう言い残して、美人さん達は校舎に帰って行ってしまった。 残された僕は恐怖のあまり、壁際から動けなくなってしまった。 そんな僕を嘲笑いながら近付いてくる不良さん達。 に、逃げなきゃ! 「なぁ、マジでヤんの!?」 「俺ゼッテェー無理だわ!」 「萎える〜」 男達は意味不明な言葉…と言いたいところだが、中等部から此処にいる身としては、嫌がおうでも意味がわかってしまう。 どうぞ、そのまま萎えててください。と本気で言いそうになってしまった。 男にヤられるくらいなら殴られた方がましだ! 「まぁ、しょうがねぇーだろ。こいつヤらねぇーと、愛チャン達に相手して貰えねぇーんだし!!」 な、なんてこと言うんだマッチョその1!! 「そーだよな…まぁ顔見なけりゃ…」 若干顔を引き攣らせている不良その1。そんな無理しなくても… でも何気に失礼ですよ!? 「オレは穴があれば何でもオールOK!!」 KY!! 不良その2! 空気よめよ! よ、読んでください〜(泣) 渋々納得した様子の不良とマッチョ達。(約1名嬉々としているが…) 「観念するんだな」 ニヤリ。 叫びたい!でも、恐くて声がでない! [*前へ][次へ#] [戻る] |