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龍治side
「なー、龍治お前マジで告ったンか!?」
「あ゛ぁぁぁ!?」
だ・れ・のせいだと思ってんだぁぁぁ!!!!!!!
「機嫌わりーな」
今俺が話しをしているのは、『キル』俺が総長をしている族の副総長である朋(とも)と、参謀である薙禾(ちか)と言う男だ。
朋は天パのナンパ男と言う外見だが、意外に頭が切れる。副総長と言われているだけあって喧嘩も強い。
薙禾は黒髪ポニーテールの美形と言うより、美人という形容詞が合っている麗人だが、コイツには結婚を誓い合った恋人が居るらしく、俺等と違ってセフレが一人もいない。
「テメーらが告れって言ったンじゃねーかよ!!」
俺の怒声に朋がため息混じりに言う。
「お前何も、よりによって『学校一の平凡キモ男』に告白する事ねーじゃねーか…」
はー、っとつくため息はデカイ。
「俺だって好きでアイツにしたわけじゃねーよ!!」
−昨日−
「ヒマだぁー」
いつものたまり場のバーにいた俺達『キル』は幹部の太郎のこんな一言からポーカーをやる事になった。
参加するひとぉー、という太郎の声に反応したのは、太郎を入れて4人だった。
当然俺はやる気はなかった。初め、ソファーの上で惰眠を貪っていた俺は再び夢の中へ。
………ドン!!!
いきなりの腹への攻撃。
「…なにすンだ、コラ」
目を開けた俺が最初に見たのは、女。…ではなく、幹部の一人千尋だった。
「りゅーチャンもぽーかーやろう☆」
千尋は、身長149センチのちびっ子美少女顔の持ち主だ。
ちなみに、18歳…『キル』最年長。
「やらねェーよ」
「やろうよ☆」
「やらん」
「やろう☆」
という問答をしばらく繰り返していると、千尋が突然ボソッと呟いた。
「…負けるのが怖いんだね☆」ニッコリ。
……………
「…よし。ヤルぞテメェーら!」
『(やるんだ…)』
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