拍手小説 2 龍治side 「なー、龍治お前マジで告ったンか!?」 「あ゛ぁぁぁ!?」 だ・れ・のせいだと思ってんだぁぁぁ!!!!!!! 「機嫌わりーな」 今俺が話しをしているのは、『キル』俺が総長をしている族の副総長である朋(とも)と、参謀である薙禾(ちか)と言う男だ。 朋は天パのナンパ男と言う外見だが、意外に頭が切れる。副総長と言われているだけあって喧嘩も強い。 薙禾は黒髪ポニーテールの美形と言うより、美人という形容詞が合っている麗人だが、コイツには結婚を誓い合った恋人が居るらしく、俺等と違ってセフレが一人もいない。 「テメーらが告れって言ったンじゃねーかよ!!」 俺の怒声に朋がため息混じりに言う。 「お前何も、よりによって『学校一の平凡キモ男』に告白する事ねーじゃねーか…」 はー、っとつくため息はデカイ。 「俺だって好きでアイツにしたわけじゃねーよ!!」 −昨日− 「ヒマだぁー」 いつものたまり場のバーにいた俺達『キル』は幹部の太郎のこんな一言からポーカーをやる事になった。 参加するひとぉー、という太郎の声に反応したのは、太郎を入れて4人だった。 当然俺はやる気はなかった。初め、ソファーの上で惰眠を貪っていた俺は再び夢の中へ。 ………ドン!!! いきなりの腹への攻撃。 「…なにすンだ、コラ」 目を開けた俺が最初に見たのは、女。…ではなく、幹部の一人千尋だった。 「りゅーチャンもぽーかーやろう☆」 千尋は、身長149センチのちびっ子美少女顔の持ち主だ。 ちなみに、18歳…『キル』最年長。 「やらねェーよ」 「やろうよ☆」 「やらん」 「やろう☆」 という問答をしばらく繰り返していると、千尋が突然ボソッと呟いた。 「…負けるのが怖いんだね☆」ニッコリ。 …………… 「…よし。ヤルぞテメェーら!」 『(やるんだ…)』 [*前へ][次へ#] [戻る] |