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私立水晶華学園


ところ変わってここはリビング。ちなみに俺はソファーの上。両脇に俺の兄弟達。


…なんで挟まれてるんだろうか…。しかも、雷は俺の肩を抱いてるし…霄は俺の腰に抱き着いてる…


暑くないのだろうか??
いくら2人がカッコイイからってデカイ男が三人でくっついてるのはさすがにいかがなものか?


俺はそう思い立ち上がって隣の一人掛けの椅子に行こうと腰を上げようとした…


すると横から雷と霄の不機嫌そうな声が聞こえた。


「どこ行くンだよ」
「雫…行っちゃダメ」

そういって二人で腕の力を強めてくる。


「狭いじゃないか。」

移動しようにも動けなくて俺は困ったように眉を寄せてそう言った。


「大丈夫よ。むしろ、グッド!!!」

力さんはグッと親指を立てて、凄い笑顔だ。

何故だろうか…



「何故、急に転校なんだ?」

俺は立つのをそうそうに諦めて力さんに本題について聞いてみた。


「私が全寮制の男子校の学園長をやってるのは知ってるでしょう?
雫にはウチの学園に来て欲しいの!」


「「許す(さない…)か!」」


二人はそれぞれ力さんを睨み付け、怒りをあらわにしつつ、こう言った。



何故二人が…俺の事じゃないのか。
まぁ、俺も行きたくはないが…。


普段は仲の悪い二人なのに、妙なところで息の合うのは昔からだ。

雷は俺にくっついた体勢のまま、さらに続けた。


「男子校なんて冗談じゃねーよ!俺様の雫にこれ以上悪い虫が付いたらどうすんだ!」

…いや、そこはどうでもいいんだが…


それより、虫が多い学校なのか?
大変だなぁ。






[before??][after!!]

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