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私立水晶華学園
なにがなんだか…

「しぃーちゃん…転校して!」



「……………は?」

休みの日自分の部屋でくつろいでいた俺の思考を停止させてくれたのは叔母のこんな一言だった。


俺の叔母は容姿的には文句無しの美女なのだが、突然突拍子もないことを言う変人でもあったりする…。

(こんなこと考えてるって知られたら怒られる…)


ゴゴゴゴゴゴゴーーー


!?
何か音が………
俺がおそるおそる顔を上げてみると…

叔母の後ろに鬼が見えた…

「なぁーに?しぃーちゃん。」ニッコリ。

笑ってるケド、笑ってない…




「トリップしてる所悪いんだけど、で、行ってくれる?」

「…俺、もうすぐ高2になるんだが…」

「行ってくれる?」

「友人達が…」

「行ってくれる?」

「俺の格好等の手続き大変だ…」


「…………行けよ」
「!」

あ、思わず頷いてしまった…。
力さんは恐い。さすが元男だな。
「オィ、犯すぞ」
「?」

俺の頭にはハテナマークが飛んでいる。
「おかす」って何だ??
今度奴らに聞いてみよう。




………………そう言えば、二人はどうするのだろう。


重大問題に気付いた俺は期待に胸を膨らませながら力さんに問い掛けた。

「雷と霄はどうするんだ?」

すると力さんは、ばかにしたように笑いながら言った。

「奴らがお前を逃がすわけないだろ、なぁ。」

最後の「なぁ。」の部分だけ俺から視線が外れた。
怪訝に思って後ろを振り返ると…

『もちろん。』

俺の兄弟達が立っていた。




[after!!]

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あきゅろす。
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