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私立水晶華学園



必ずしも同じクラスじゃなければいけないという訳じゃないが、クラスが同じ方が何かとやりやすいんだよな。

それに、早く会いたい。



「言い忘れていたが、お前等全員、各学年のSクラスだからな」

俺の考えを読んだかのようなタイミングで力さんはさも、今思い出したというように俺達にそういった。


「力さん、澪はどこのクラスなんだ?」

俺は真剣な顔で力さんを見つめてそう問うた。


ニヤリッ
「S」
力さんはニヒルな笑いで簡潔に答えた。

「上出来だろ?」

「あぁ!」
流石力さんだ、頼りになる。
俺達三人は一応、家柄と成績はクリアしている。
雷と霄に限っては顔も余裕で問題ないが、俺の場合はよくて中の中位だろうし、さっき隣の部屋になぜか置いてあった手鏡でみてみたら、ウィッグを付けると少しは格好よく見えるかもしれない。
髪型を変えるだけで結構変わるもんだな。


とにかく、力さんが裏でどうにかしてくれたおかげだろう。



「し、雫が…俺のかわいい雫がぁ〜(泣)」

「………(泣)」

「俺の格好気持ち悪いか…?」

しゅん、と肩を落としてじっと二人を見つめる。

二人に気持ち悪がられるのはやっぱり嫌だな。

「そんなことないぜ!どんな格好でも雫は雫だ」

「…雫」
雷が力強く言い切り、霄は優しく微笑む。
二人とも少し顔が赤い。

『愛してる』

「俺もだよ」

二人の言葉に俺も即座に返して三人で笑い合う。



さっきまで笑い合っていた俺達も時間がなかったのを思い出して、力さんの方を向く。
そこにいたのは、笑顔の力さん。ではなく、表情が固まっている力さんだった。

[before??][after!!]

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あきゅろす。
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